INTERVIEW
06
かかわる人の
想いを束ねながら
食品容器の
“柄”を描く
PROFILE
製品企画部 製品デザイン課
2018年入社
杉本 和磨Sugimoto Kazuma
入社以来、食品容器の製品開発・デザインの仕事に携わっている。学生時代はイラストを専攻。アナログのイラストを様々な媒体に落とし込む手段を学ぶ。学生時代は、サークル活動をする代わりに製作活動に専念することで自分のスキルを磨いた。
SCHEDULE
一日の流れ
08:00
出社
08:10
メールチェック
09:00
新製品開発会議
12:00
昼休憩
13:00
新柄のデザイン作成
15:00
製品検証
16:30
製版用図面作成
17:30
退社
“美味しさ”を魅せる食品容器を
デザインの力で支えていく
大学で学んだデザインのスキルを活かせる職に就きたいと考えていたなかで、平面に絵を描くのとは異なり、立体にデザインを施すことに興味を惹かれ、製品開発の仕事を志望しておりました。そのなかで出会ったのが、シーピー化成でした。
食品容器は身近にあるものですが、そのデザインはどのように行われ、製造され、売場に並ぶのかに関心を持ちました。また、非常に重要かつ身近な食品容器という普遍的なモノのデザインに携われる点には大いに心動かされるものがあり、入社を希望しました。
自分のアイディアを駆使して
新しい食品容器を形作る
製品開発を担う製品企画部は、「製品設計課」と「製品デザイン課」に分かれています。
私は入社以来、製品デザイン課に所属。製品企画部の主な仕事としては、製品のデザインを考えることですが、生産工場と連携しながら製品化されるまでの様々な工程に携わる仕事です。1年目の頃は先輩の仕事をサポートしながら、開発に必要な知識を段階的に学習。2年目以降は柄デザインに取り組みながら、製品化する前に不具合、改良点が無いか確認するテストを実施し、生産工程に立ち会うなど、少しずつ責任のある仕事を任されていくようになります。
製品化されている食品容器には全て特徴があります。
それは形状だけでなく、機能、柄についても言えることです。
今世の中に何を求められているのか、入念な調査を行い、ニーズに応える特徴を付与しながらも、いかにオリジナリティを加えるかを考案するのがこの仕事のおもしろさでもあります。その反面、思うようにデザインが進まず悩むこともあります。自分が良いデザインだと思っても、周りから厳しい意見をいただくことも少なくありません。万人に受け入れられるデザインを考案するのはとても難しく、試行錯誤しながら日々業務に取り組んでいます。
お客様と一緒になって
新しい食品容器を考える
5年目に東京オフィスに異動しました。東京は流行の発信地なので、市場調査や営業から売場のトレンドを伺うことで、新鮮な情報を開発に活かせることが増えたと感じました。
また、複数の部署が情報を持ち合い、合同で新製品を開発していくプロジェクトにも参加させていただき、発案の段階から携わることが増えました。
私が担当した案件の例を挙げると、「BFNアルバ7~13」に追加された「本漆GB」「ロゼGN」などがあります。様々なメニューに対応でき、高級感を持たせられる柄のイメージ、金の色味調整等、検証を重ねました。
私が携わった製品がお客様から評価いただけたと伺ったとき、製品開発の楽しさを感じます。
生産現場をイメージしながら
斬新な食品容器づくりに挑む
岡山本社には同じ敷地に製品企画部と生産工場があり、こまめに連携を取り合っています。そのなかで、成形が難しい形状や柄について学びました。東京に来てからは生産現場とは少し離れてしまったとはいえ、そのときの経験を忘れず、流行を意識しながら、今までにない柄の開発に挑戦しています。
会社として半世紀以上食品容器を作り続けているため、まだ世にない新たなデザインを生み出すことは非常に難しいです。それでも諦めることなく、いち早くトレンドをキャッチして時代の先を行く柄を作ることを意識しています。
ただ、食品容器は絵画で言えば“額縁”のような存在です。目立つべきは料理であり、主張し過ぎない斬新さを探していくのは難しくもあり、面白くもあると実感しています。
なりたい自分
長く愛され続ける柄を
この手で作り上げたい
食品容器づくりは難しいことばかりで、今もわかっていないことが多いと感じています。受け身ではなく積極的に学ぶ姿勢で、挑戦する心を持ち、スキルを吸収していきたいです。今後も多くの柄を作っていきたいと思いますが、新しい柄が早く廃れてしまっても意味がありません。長い期間にわたり使用される、定番となるような柄を作りたいと思います。
オフショット
元来のうどん好きで、岡山にいたときはもちろん、東京に来てからも休日を使ってうどん店の開拓に勤しんでいます。また、作品鑑賞が好きなので、美術館や企画展を巡りながら、新しいデザインの参考となる情報を収集しています。
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